明日で2013年が終わります。
昨日の主治医の忘年会で私の予定は一通り終了。
ちなみに今回は川西のスクーデリア・アルフェッタ改めトラットリア・カメレオンで美味しいイタリアンでした。
たくさん買い溜めしていた本も何とか今月中頃に全て読み切りました。
ここ数年では一番たくさん本を読み、面白い本ともたくさん出会えたように思います。
ということで、今回は私の読んだ本のTOP5をチョイスしようと思います。
●第1位:原発ホワイトアウト/若杉冽
100万部を突破したというベストセラー。
今年読んだ中では、ダントツの作品でした。
(あらすじ)キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!
再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!
現役キャリア官僚が書いただけに、一応小説の方で書かれているがリアルそのもの。永田町や霞ヶ関が必死になって誰が書いたかを捜しまわったらしい。
官邸、自民党、経産省、電力会社等の持ちつ持たれつのドロドロの関係、原発=巨大マネーを生み出すモンスターシステムを維持するため何が何でも動かすという、まさに日本が抱えている問題提起をこの本が警告している。
しかもこの本の内容と同じような流れで進んでいることが恐ろしいし、腐りきっているように思ってしまいます。
日本の国民は、一度ぜひ読んでもらいたいと思いますね。
ちなみに私が買うのにいつも躊躇する単行本ですが、これは買って大正解です!!
●第2位:震える牛/相場英雄
知り合いからこの本がスゴい面白いよ、と勧められたのがコレ。
(あらすじ)警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。 田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。居酒屋で偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。
田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化と食の安全が事件に大きく関連していることに気付く・・・
今年、食品偽装や誤表示問題などもあったせいか、こちらもベストセラー作品になっています。
平成版“砂の器”と言われているだけに、あっという間に最後まで読んでしまいました。
この本を読んでしまうと、加工肉とか口にしたくなくなりますね。
この世の中って何を信用して良いものなのか!?
●第3位:半沢直樹シリーズ/池井戸潤
(オレたちバブル入行組・オレたち花のバブル組・ロスジェネの逆襲)
もう何もここで説明する必要はないと思います。
テレビドラマで大ブレークした半沢直樹シリーズ。
テレビ第1話を見てめちゃくちゃ面白かったので思わず本屋で買って読みました。
銀行というおカタいイメージの題材ですが、勧善懲悪の痛快な話で本当に面白いですね。
倍返しの台詞が流行語になりましたが、登場人物のキャラもインパクトがあるし、これから出世して頭取になっていくまでが楽しみな小説です。
おそらく来年には半沢直樹の続編も始まると思うので楽しみですね。
続編は“ロスジェネの逆襲”がベースになるんでしょう。
いつもなら読みたい単行本も文庫本が出るまで我慢するところですが、思い切って買ってしまいました(笑)
●第4位:ヒトリシズカ/誉田哲也
個人的に好きな作家の誉田哲也氏の小説。
姫川シリーズではないが、今年3~4冊程読んだ誉田作品の中ではコレが一番良かったように思います。
(あらすじ)本書は、あなたに新しい興奮をもたらす。それは、第一章「闇一重」で幕を開ける。男が拳銃で撃たれて死亡する。犯人逮捕が間近となった矢先、司法解剖をした法医学者から連絡が入る。心臓に達していた銃弾は、一度止まってからまた動いたというのだ―。第二章 「蛍蜘蛛」で驚愕、第四章「罪時雨」で唖然、最終章「独静加」で…何を見る?―。
どうも姫川シリーズ以外は荒削りで力が入っていないというか、イマイチのめり込めないいんですが、しいていうなら今年はコレが一番だったように思います。
う〜ん、ストロベリーナイト程のインパクトが・・・
●第5位:新装版 原子炉の蟹/長井彬
コレはかなり古い作品で80年代の作品ですが、リニューアルされて発売されました。
本屋でお勧め本のところに並んでいたのが目に留まりました。
(あらすじ)関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!?だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作、待望の新装版。
原発ホワイトアウトとは違い、原子力発電所を舞台にした殺人ミステリーです。
古い作品ですが、3.11のフクシマの事故の後の今読んでもそれ程古さを感じさせません。
むしろ多少なりとも原発の知識のある今だからリアルに思えるように思います。
ほとんど期待せずに買ったせいか、意外と楽しめました。
▲番外:人類資金(1〜)/福井晴敏
こちらも映画化されたのですでにご存知かと思います。
亡国のイージスとかローレライ等でお馴染みの福井晴敏氏の作品。
(あらすじ)終戦の日、日銀の地下金庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。七〇年の歳月が流れ、詐欺を生業とする真舟雄一の前に“M”と名乗る男が現れ、あるとてつもない計画を持ちかける。閉塞し混迷を深める世界に革命を促す書下ろしサスペンス超大作
映画を見に行きたかったのですが、見に行けずだったので文庫本を読むことにしたのですが、1~4まで読んだらそれでも話が続いていて、友人によるとどうやら7巻まであるらしいので、現時点ではまだ全て読み切っておりません(苦笑)
とにかく文章がクドくて長ったらしいので、読んでてものすごい疲れます。
もっと文章をスリムにしていれば7巻も必要はなく、半分以下になると思うのですが・・・
もしかして巻数増やして儲けようとワザと長くしたのかな??(笑)
私はだいぶ端折って読んでしまいましが(苦笑)
今では5巻以降を読みたいような読みたくないような・・・
正直なところ、この話は映画を見た方が疲れず楽しめるように思います。
内容自体は結構面白いので。
はぁ、今月はかなりブログの更新できました(自爆)
ブログってあの頃は何してたかとか、振り返るのにイイですね。
今頃気付きました(笑)
来年以降も、気が向いたら更新して行きたいと思っています。
ということで、来年も宜しくお願い申し上げます!!